素直につくることの大切さを感じている今日この頃。
もちろん建築とは自然に対して
ヒトの住処を確保する行為でもあります。
住宅は特に自分の存在を主張する場所でもありますが、
日本ほどいろんなスタイルが混在している国もありません。
イギリスにはジョージアンスタイルやビクトリアスタイルの
タウンハウスが大量にありますが、中国風なものも
日本風なものもありません。
日本好きがおおいフランスパリでも、
外観が日本風のものは
ありません。
そもそも法律で厳しく規制されているから
なかなか新しい建物を建てられないという理由もあります。
結果として伝統的な作りの家ばかりが立ち並んでいるというのが
本当のところですが、、、伝統的な家は、
その気候で長年培ってきた知恵が詰まっています。
とくに雨の処理は、
どこの国でもしっかり考えなければなりません。
そして確実なのは雨を処理する道を整えてあげること。
樋であっても、ヨーロッパの昔の建物は
建物から離して雨を流す仕組みになっていたりします。
気候が違っているとはいえ、雨は大敵。
雨水の処理を怠れば数百年も前の建物だって
長持ちしません。