「嶋崎さん教えて下さい!
ただ、ローラーをコロコロ転がせばいいの
になんでそんなに金がかかるのかわかりません!」
他のところで見積もりされて、
なんだか相当納得がいかなかった方が
たまに相談にいらっしゃいます。
話を聞いて自宅に伺ってみると、、、
「いえ、これはかかります」汗
なんたって和風入母屋造
そこはお父さんが作った家に
住まわれていた子供さん夫婦でした。
お父さんがいらっしゃった時は
メンテもいろいろとされていたようですが
亡くなられてからは何をどうしたらいいのかわからず
劣化するまで放置されていたようです。
さすがにもうしなければみすぼらしくなってきたなぁ、、、ということで
息子さんたちにとっては初めての塗装のようでした。
和風の家は、屋根の軒裏に垂木という、
細い木材が等間隔に出ています。
この垂木が屋根を支えているのですが、
その構造材をあえて見せる
「化粧仕上げ」になっているんですね。
となると、、、
こまったことにローラーでパパーッと
色を塗るわけにはいかないんです。
凸凹しているので、ほとんどハケ塗り
だからどうしても時間がかかってしまいます。
塗ってる方も、申し訳ないくらい時間がかかります。
ですが、手抜きやズルをしてしまうと、
仕上げが化粧なので目立っておかしいのです。
そんな仕事をしたら、
自分たちの評価を下げることにもなります。
ですから、そんな手抜き工事はできませんよね。
ローラーより時間がかかるので結果として
ハケ塗りは高い価格にならざるを得ないのです。
でもその分、愛情はこもりますね。
大切なお施主さんの家を長持ちさせるために
気持ちがこもります。